
「色の中で深呼吸する時間」
- mimajapan
- 8月8日
- 読了時間: 1分
時々、心がふっと静まり、言葉が見つからなくなる日があります。
そんなとき、私はそっとプライベートギャラリーの扉を開きます。
ここは、外の世界から切り離された私だけの小さな宇宙。
壁一面に広がるキャンバスたちが、まるで「おかえり」と微笑みかけてくれる。
色と光、線と余白…そのすべてが、私を包み込むように存在しているのです。
鮮やかなネオンカラーは、沈んだ心をそっと照らし、
流れるような曲線は、まだ見ぬ未来への道しるべのように感じられます。
この空間にある絵は、過去の私からの贈り物。
泣きながら描いた夜、笑いながら色を重ねた朝、
不安を抱えたまま筆を動かし続けた日々…
そのひとつひとつが、キャンバスの中に息づいています。
だからこそ、この場所にいると、私は過去の自分と対話できる。
「大丈夫、ちゃんと進んでいるよ」
「あなたが信じてきた色は、間違っていないよ」
そんな声が、静かに、けれど力強く響いてくるのです。
ここで過ごす時間は、私にとって贅沢以上のもの。
呼吸が整い、心の温度が少し上がると、
また新しい一歩を踏み出す勇気が生まれます。
絵を描くことは、私にとって生きることそのもの。
そして、このギャラリーは、私が何度でも生まれ変われる場所です。



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